三倉岳(広島)




メンバー:松井清明(ピナクル)、石丸幸子(ピナクル)、辻博子(福岡山の会)、長友敬一、池田祐司

10月11日(土)
 松井さんを植木でピックアップして福岡へ。池田の車に荷物をぎゅう詰めにして出発するも不調なので石丸さんの車に荷物を積み替え、高速に乗る。
 山陽自動車道を大竹ICで降りて、YOU ME TOWNで食事と買い出し。福岡から3時間+αで三倉のキャンプ場へ。かなり整備されている。外国人のキャンパーがとても多かった。「彼らは経済的な楽しみ方が上手だね」とは誰かの感想。テント設営の後、7合目の青白ハングへ。
 「ムカデトラバース5.9+」:池田リードでごりごりクリア。他のメンバーもトライしたが、ほとんどテンション。私はA0になってしまった。
 その後、「ボルト・ストップ」や「モス・クラック」の下部のみを池田リードでトップロープをかけ、トライ。
 夜は石丸さん持参の七輪に炭をおこし、サンマやホタテやキノコやオクラを焼いたり、松井さん自慢のチヂミを食す。酒も美味で飲み過ごす。

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10月12日(日)
 6合目の源助崩れに行くと、執行、荒巻、橋井、城川さんたちが既に来ていた。他にもクライマーが沢山いて、既に取り付いていたため、執行さんたちは青白ハングへ移動。我々も後に続く。
 青白ハングでは、三倉岳の主である両粂さんたちもいらしていた。松井、辻は「兵隊クラック5.10a」にトライ。残念ながら完登ならず、後で終了点を取り替えに登る両粂さんに残置ギアを回収していただいた。
 池田、長友、石丸は「ノーマル・チムニー5.8」に。池田リードで。こんなに立派で長い(30m!)チムニーは初めての経験だった。午後から雨が断続的に降り出す。雨の中、池田は「兵隊クラック5.10a」をオンサイト。その後みんなでトップロープ。さらに池田は「ルート42 5.10c」にトライ。残念ながらワンテン。その後、「ムカデトラバース5.9+」を華麗にリードする執行さんに見惚れる。
 夕方、40分ほど車で走った所にある温泉に。みんな体中の擦り傷にお湯がしみていた様子。人によって擦り傷の位置がまちまちなのは興味深かった。買い出しの後、夕食準備。雨のため、テント内で刺身やちゃんこ鍋など食べて歓談。  

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10月13日(月)
 雨の影響も少ないようなので、松井、辻は「ノーマル・チムニー5.8」のオンサイトと「兵隊クラック5.10a」のレッドポイントへ向かう。池田、長友、石丸は源助崩れへ。「ヒップ・クラック5.9」を池田がオンサイト。トップロープで長友、石丸がトライ。私はすっかりクラックやチムニーに自信をなくしていたが、上部の核心にフィスト・ジャムと膝のジャムが決まって楽勝で、ちょっと前向きになってきた。その後、「水晶クラック(1P目 5.10b)」で苦心している荒巻さん達を見学し、「モアイ・クラック5.9」を池田オンサイト、長友、石丸でトップロープ。核心は最後のチョックストーン?を左から越えるところ。とにかく、池田君のクラックとナチュプロの強さに一同、脱帽。
 13時過ぎに下山開始。撤収準備をしている頃に松井、辻帰還。「ノーマル・チムニー5.8」は辻リード、松井フォローでオンサイト、「兵隊クラック5.10a」のレッドポイントは課題として残されたとのこと。辻さんはさらに「モス・クラック5.10a」の下部に打ち込んだとか。
 15時頃三倉岳を出発、18時頃福岡へ着いたら雨が降り始めた。20時半に熊本に戻る。

 私は5.8でテンション入るし、5.13クライマーのあの方だって5.10bでフォールするしで、とにかく、クラックのグレードは本当に当てにならない、と実感した。と同時に、面白さも少しはわかってきた。

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