名前の由来:しばしば「このルート名はどういう意味?」というお尋ねがあるので、参考までに。

 寿老人エリア:日向神の岩には七福神の名前がついているようです。この岩は、寿老人岩ということです。

 1.山百合:上部に百合の花が咲いていたので。
 2.デンドロビウム:蘭の仲間のセッコクが生えていたので、その学名(Dendorobium moniliforme)にちなんで。
 3.一本松右カンテ:松の木の右のカンテということで。
 4.ポンズ:つれあいにネーミングを頼んだら、ちょうどポン酢を使っていて、これでいいだろう、ということで。
 5.メソン:古典ギリシア語で、真ん中(μεσον; meson)、という意味。エリアの真ん中に延びているライン。
 6.オートルート:フランス語で、天空の道(la haute route)、という意味。モンブラン山麓のシャモニからマッターホルンの山麓ツェルマットを結ぶスキーツアーのルート名から拝借。
 7.スノーク家のしつけ:TVアニメ「ムーミン」のエンディングテーマ。2番の歌詞の「♪スノーク家のしつけは まことに 厳しいものであ〜る たとえば道をば歩く時 脇見をせずに真っ直ぐに♪」が、カチを拾って真っ直ぐ登るルートの特徴に合っていたので。
 8.日向神スカイライン:ビレーポイントから見上げると、スカイラインにクライマーのシルエットが美しいので。
 9.寿エンジョイ・ライン:寿老人岩にある、比較的易しく、楽しめるラインということから。
 10.ファー・イースト:一番東側のラインなので、極東、ということで。
 11.空へ:文字通り、空へと抜けるようなトップ・アウトのライン。
 12.ブラキュタトス:「短い」を表す古典ギリシア語「ブラキュス(βραχυs)」の最上級「最も短い」。エリア最短ルートなので、この名前に。
 13.ノエル:フランス語でクリスマスの意味。クリスマスに初登したので。
 14.グランメー:古典ギリシア語「グランメー(γραμμη)」から。「線」という意味。壁に延びている、一見シン・クラックに見えるが、実は浅い線を辿るルートの特徴からこの名前に。
 15.オケアノス:古典ギリシア語の「オーケアノス(Ωκεανοs)」から。「海神」「海流」「大洋」「地の果て」という意味。「ファー・イースト」の更に先、エリアの果てにあるので。ちなみに、「大洋」を意味する英語の「オーシャン:ocean」は、地中海に対する外洋が元の意味で、「オケアノス」から来ています。このルートは、マルチピッチを登っているクライマーのじゃまにならない、ぎりぎりのラインかと思われます。


一つ前のページに戻る |
K1ヒュッテ トップページへ|