豊国台公園。熊本市の緑地公園として1955年(昭和30年)8月1日開設。面積33,597m2。 慶長年間、加藤清正が主君豊臣秀吉の徳をしたって,京都の方向に当る立田山の中腹に廟を設け, 朝な夕な遙拝したという。屋根瓦には金箔をほどこし,豪華を好んだ旧主へ忠誠をつくしたと伝えられる。加藤氏移封後は,社殿はとりこわされた。大正14年12月下旬平野流香氏が,その個所より軒瓦を発見し,その瓦に金箔をぬられたあとが歴然と残っていることにより,実証された。肥後熊本藩士・垣塚東皐(かきづかとうこう・垣塚尹長、?〜1826)の随筆『東皐雑記』巻8には、「肥後之先時代加藤清正は、就中太閤恩顧の人にて、熊城之里斗立田山と言所に豊国大明神の社有。善尽し、美尽せり。今に龍田山の中腹に豊国大明神の廃跡有。土俗今に豊国跡と言。其美麗朝日に映じて、白川に魚住せずと言伝う。今の泰勝寺の並木道、豊国へ詣る道なり。」とある。 |
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