日向神・弁財天岩南西壁サンセットエリア
Hyugami Benzaiten-rock Sunset area
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 このエリアは、アプローチが困難だと思われていたが、山崎氏によりかなり楽に取り付けることが判明し、2008年6月頃から、山崎武、山崎ゆきえ、山崎匠実、長友敬一で開拓を始める。2009年夏より土村隆二、北原慎治、西郷進などフェニックスの方々も草付きを掃除してルートの引ける可能性を広げた。上部エリアの2ピッチ目以外は顕著な被りはないが、そこそこ薄く前傾している箇所もある。グレードは5.10〜5.11台が中心。
 アプローチ:奥日向神キャンプ場の駐車場からケホギ岩方向に2分ほど舗装廃道をたどり、最初のトンネルを抜けてすぐ右手(ダム湖方向)に踏み跡をたどると、フィックスロープがある。それを登れば下部エリア(道路から2分ほど)、さらに岩に沿って広場から上の斜面を登れば上部エリア。また、トンネルを抜けてすぐ左手の、電柱とコンクリートの側壁の間からも、踏み跡が広場まで続いている(道路から3分ほど)。
 岩質:安山岩。 シーズン:一年を通して登れる。ベストシーズンは春と秋。夏は陽の当たらない午前中が、冬は陽の当たる午後がお勧め。
 注意事項:長いルートは、50mロープでないとロワーダウン(折り返し)できない。岩の状態により剥落の可能性もまだないとは言えないので、落石にはくれぐれも注意の事。東稜ルートを登るクライマーがいる場合は、上からの落石に特に注意! 日向神のルートに共通している事だが、限定ホールドなど無いので、ボルトにクリップできる範囲で自由に、自己責任で注意して登ってほしい。携帯電話の電波が結構入る。

ルート状況
5.8  1本     5.9  1本
5.10a 4本     5.10b 4本     5.10c 6本     5.10d 5本
5.11a 6本     5.11b 3本     5.11c 4本     
5.12a 1本     5.12b 1本
計  36本                          2009年8月現在


サンセットエリア下部


(1)乾期の歌 5.10d B6本 12m(2008/10/19, 長友敬一)結構濡れていることが多いので、乾いた時期に。
(2)チョックストーンのあったハング 5.10c B4本 10m(2008/08/31, 長友)小ハングの左端を抜ける。終了点横にクリップホールドあり。
(3)八重蔵 5.11c B9本 18m(2008/07/13, 長友)下部の小ハングと上部のスラブが核心。途中の階段状では大レスト可。
(4)山紫水明 5.11a B10本 18m(2008/07/13, 山崎武)中間部のランナウトに耐えてください。
(5)セッコクランを盗らないで 5.11c B8本 18m(山崎)ロワーダウンする時に、セッコクランを落とさないで!
(6)物見遊山 5.10d B8本 16m(山崎)ウオームアップにどうぞ。
(7)テラスへアップ 5.11a B7本 15m(2008/08/31, 長友)スラブ状フェースから小ハングを越えてテラスへ。アップ用に。
(8)眺めのいいテラス 5.11c B13本 24m(2008/10/12, 長友)「テラスへアップ」から更にカチっぽい上部フェースを登る。
(9)梅雨明け宣言 5.10c B4本 10m(西郷進)上部のアンダーをとるところが難しいです。
(10)プリティーウーマン 5.11a B4本 (北原慎治)上部はボルダーパワーで登ってください。
(11)ひまわり 5.10a B4本 8m(土村隆二)泥壁を掃除して開拓しました。コーナー登りがおもしろいです。
(12)エルニーニョ 5.11a B6本 15m(土村)やさしいスラブから段々難しくなり最後のバンドに立ち込めば終了です。
(13)善秋君のおかげですIII 5.11c B14本 25m(2008/09/28, 長友)ひたすら長い持久系。
(14)日曜よりの使者 5.12a B13本 25m(山崎)易しいスラブから始まって、登るほどに難しくなります。最後が核心なのでめげずに登って下さい。
(15)八女茶のチャチャチャ 5.10a B7本 14m(2009/05/09, 長友)最後の少しランナウト気味のスラブが核心。

 このエリアは昼過ぎまで日陰で、午後遅くから日が当たります。一年を通して登れますが、特に夏のエリアとして適していると思います。下の方のルートは、トンネルを抜けてすぐ右手の藪の中にフィックスロープがありますので、そちらから行けば、道路から2分程で取り付きに出ます。トンネルを抜けてすぐ左手の、電柱とコンクリートの側壁の間からも、踏み跡が広場まで続いています。雨の後でフィックスロープが濡れている時や荷物で手がふさがっている時、また、広場付近のルートに取り付く時は、そちらの方が近道です。道路から3分ほどです。

下部エリア トポ・ダウンロード用(PDFファイル)

下部エリア トポ・ダウンロード用(EXCELファイル)




サンセットエリア中部 新緑のテラス


(1) 星に願いを 5.11a/b B12本 25m(西郷進)13mテラスに中間終了点あり(ここまで5.10a、B5本)。後は前傾。
(2) 青葉若葉 5.10a B5本 10m(2009/04/29, 長友敬一)最後は直登でも右から巻いても行けます。
(3) 新茶 5.11b B9本 22m(2009/05/05, 山崎武)カチをつなぐ、日向神らしいルート。ホールドファインディングが難しい。
(4) お茶を一服 5.10b B5本 15m(2009/05/05, 山崎ゆきえ)リーチのある人は最後が、ない人は中間部が核心。
(5) 庭園散策 5.10c B10本 23m(2009/04/29, 長友)直下の草付きの保存のため前半は右斜上トラバース。

 このエリアは2009年5月5日に完成しました。初級者・アップに適しています。全てのルートで限定はありません。特に、「(2) 青葉若葉」と「(3) 新茶」はホールドの共有があります。岩場の有効利用のため、各ルートの出だしが密集してますのでご注意。昼くらいから日が当たります。アプローチは駐車場からトンネルを一つくぐり、左の石段から3分登れば広場、そこからすぐ上のはしごを登れば取りつきです。取り付きには丸太の対座ベンチが子持ちクライマーさんによりセットされ、手狭ですが快適です。


サンセットエリア中部 新緑のテラス トポ・ダウンロード用(PDFファイル)




サンセットエリア上部 涼風のフェース


(1)登攀の歌 5.9 B8本 16m(2009/06/27, 長友敬一)日向神では貴重な5.9。最後のムーブが少し緊張する。
(2)梅雨のあとさき 5.10a B8本 18m(2009/06/21, 長友)小ハングは左端を取りに行く。最後もスメアが待っている。
(3)愛のウカイライン 5.10c B9本 22m(2009/06/14, 長友)セッコクランを迂回して引きました。
(4)岩ひばハング(左) 5.10d B10本 22m(2009/05/31, 長友)下部も核心。ハングの左縁を伝って登る。
(5)岩ひばハング・ダイレクト 5.11a B10本 22m(長友)ハングの左縁を使わずに登るバリエーションルート。
(6)トパーズの風 5.11a B9本 22m(2009/06/27, 長友)下部のフェースも意外にてこずる。ハングはガバが。
(7)森のそよぎ 5.10c B12本 25m(2009/07/05, 長友)長いです。持久系です。スメアリングが要求されます。


上部・涼風のフェース トポ・ダウンロード用(PDFファイル)








サンセットエリア最上部


(1)山紫陽花 5.10c B5本 10m(山崎武)核心部の1手のみ。気軽に登って下さい。
(2)マントルピース 5.10b B5本 10m(山崎武)名前のとおり、核心のマントルを返せばほぼ終了です。
(3)麦わら帽子 5.11a B5本 11m(山崎ゆきえ)核心部の上のクリップも、かなり緊張を必要とします。上部で右に逃げないで正面を登るとさらに充実します。
(4)満開のセッコクラン 5.10b B6本 11m(2009/05/24, 山崎ゆきえ)楽しく登って下さい。
(5)イーグル・アタック 5.11a B10本 23m(長友敬一)持久系。初登時、鳥に襲われました。
(6)ワイヤード 5.11b B3本 8m(長友敬一)紐付ボルダー。
(7)ファーストステップ 5.10b B3本 8m(長友敬一)「耕して天に至る」の下部のムーブ。
(8)耕して天に至る 5.11c B13本 25m(山崎武)畑を耕すように根気良くムーヴを続けていれば終了点にたどり着けます。持久力の1本です。
(9)元祖ファイヤーロケット 5.8 B3本 7m (山崎匠実)後半が核心。開拓者は小三です。
(10)やえぴん 5.12b B10本 24m(2009/08/23, 長友敬一)下部薄被りはパワフル、上部はテクニカル。長いので、レストがポイント。


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フォトギャラリー

プチ・コンペ(2008年11月2日)



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