2007年8月5〜7日
雨のため、停滞。ボルダリングをしたり、王さんが若者とスイカを持ってきてくれたり、雪豚という、ベースの周囲の草原に穴を掘って暮らしている動物を捕まえに駆け回ったり(結局捕まらなかったが)。私たちの目標の、三つ並んだ尖った岩峰の右端は、「ワーグルセイ(Wagrusei)峰」だと王さんに教わった。雄大で尖った峰という意味らしい。左の「老鷹岩」は、中国側スタッフの話だと、2005年にスイス隊が、道路側、つまりここ白海子の裏側から成功している(と、ポーターを勤めた地元の人も言っている、とのことだが、でも彼らのルートを示す写真が、白海子側からのものであるのはどういうわけだろう? Lukas Durrの記録ーJapanese Alpine News Vol.7 May 2006, p.230−では、south faceとなっていて、それだとやはり白海子側からでいいような気もするのだが)。真ん中の無名峰も「ワーグルセイ(Wagrusei)峰」と並んで未踏である。湖の反対側の磐羊聚会(Pan yan ju hui)峰、チベット名ロンゲサリ(Long ge sa li)峰は、頂上は未踏だが、昨年私たちが稜線に抜ける「沙棘(サージ)」ルートを拓いた。